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Creatorフロラン ゴルジュ

フロラン ゴルジュ

in Paris

フランス・パリ在住のフロラン・ゴルジュです。ミストウォーカーのヨーロッパ特派員として、一年ほど前からヨーロッパにおけるマーケティングサポート、情報収集をさせていただいています。本業はフランスでの日仏翻訳・通訳、そしてゲーム関連書籍の出版である僕がミストとご縁を持てたのは、奇跡的な偶然のおかげでした。

2008年7月14日、フランス革命記念日。パリのシャンゼリゼ大通りでは恒例の軍事パレードが行われていました。僕はそれほど興味がなかったのですが、ちょうど日本から遊びに来ていた友人がパレードを見物したいというので、いつにも増してごった返す大通りを彼と一緒に歩いていました。すると、目の前の群衆の中に、見覚えのある顔が…。なんとゲームクリエーターの坂口博信さんがいるではありませんか!

「休暇でパリに来ているのかもしれないし、声をかけたら迷惑だろうな…」と思った僕は、近づかないつもりでした。ところが、一緒にいた友達が「すごいチャンスじゃない、サインしてもらいなよ!あのー、すみませーん!」と声をかけに行ってしまったのです。あわてて引き止めようとしましたが、時すでに遅し。立ち止まってくださった坂口さんに、僕はどぎまぎしながらご挨拶し、名刺を受け取っていただきました。

坂口さんは感じよく「日本語が上手ですね。今度、パリに来たときに通訳が必要だったら連絡しますね。」と言ってくださったのですが、僕はそれは単なる社交辞令だと思っていました。街で声をかけてきた見知らぬフランス人の名刺など、その日の終わりにはごみ箱行きになっているだろうと思ったのです。僕はそれが当たり前だと思いましたし、それでも良かったのです。坂口さんと少しでもお話ができただけで嬉しかったのですから。

しかし、その日の夜、僕のメールボックスに、坂口さんからのメールが届いていたのです!「パリでも仕事ができるようにソフトの開発機材を持ってきたけれども、ケーブル一本を日本に忘れてきてしまった。パリで購入できる場所を知っていたら教えてほしい」という内容でした。僕はちょうど対応するケーブルを持っていたのでお貸しすることにし、届ける際に美味しい食事までごちそうになってしまいました。以後も声をかけていただき、現在のパリ特派員の仕事をいただくことになったのです。

あの日、友人がパレードを見に行きたいと言わなかったら、彼が坂口さんに声をかけなかったら、坂口さんがケーブルを忘れていなかったら、僕に尋ねるまでもなくケーブルを手に入れることができていたら…僕がここにこうして文章を寄せていることもなかったと思います。あの日に重なったいくつもの偶然と、メールを下さった坂口さんへの感謝の気持ちを忘れず、役立つヨーロッパの情報をお届けできるよう、頑張りたいと思います!

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