世界観
世界を創造する 2008.3.23
世界を旅する者は、新たな生死のつながりや緊張を伴うくらいの光景との出会いによって、通常の生活においても、実はそこには緊迫した時の流れがあるのだということをイメージできるらしい。それによって生きがいや目の前で起きているできごとへの対処も変わってくるという。
僕もかなり旅はしてきたつもりだが、そこまで危険な場所やこの世のものとは思えないほどの光景にはそれほど出会っていない。ただ、この旅したものが日常に感じる感覚はなんとなくわかる。職業上しかたなくということもあるのだが、頭の中はいつも別世界を旅しているからだ。そこでは魔法が飛び交い、人でないものが喋ったりする。主人公といっしょに危機を切り抜け、信じることと裏切られることを経験し、愛しい人たちに別れを告げる。いつも自分の作り出した世界に、あえて自分が予期せぬ事象が起きるようにあたまを解放し、その世界の中で弛ませているのだ。そんなことを20年ちかく繰り返してきたせいか、いくつかの架空の冒険は、自分の記憶に近いものにまで刻み込まれている。

